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日本似顔絵協会

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日本似顔絵協会がめざすもの

内閣府認証「特定非営利活動法人日本似顔絵検定協会」では、当該、「特定非営利活動法人日本似顔絵検定協会」内に、日本似顔絵協会を設立することといたしました。本協会は、似顔絵文化の振興と似顔絵の社会的な評価を高めること、似顔絵の愛好者のさらなる技能の向上を目的とします。協会の設立趣意は下記のとおりです。

設立の趣意

遠く、歌麿・写楽・春信の時代、似顔絵は「美人画」「役者絵」として、ブロマイドやポスターがわりになっていました。好きな役者や美しい人物の似顔絵は、自分の夢やあこがれの表彰として大切にされていたのです。

時代が変わり、似顔絵の役割の一端は写真にその地位を譲っていきました。優れた写真家による、人物と光と影が織り成す写真はすばらしい人物画像の世界を創っていきました。

しかしながら、日本の伝統である素晴らしい似顔絵は、決して写真にすべての役割を譲った訳ではありません。人を的確に、そして個性的に表現し、また或る時は楽しく、優しく、微笑ましく表現する技能は、写真を超えているのです。似顔絵以上に我々を楽しませてくれるものはなかったのです。似顔絵は人の心の中までをも表現する極めて優れた芸術なのです。

また、似顔絵は時代と共に「風刺画」や「漫画」としても発展し、庶民が時の権力者を批判したり、愉快に笑い飛ばす社会的な役割を果たしてきました。すなわち風刺や、社会批判の媒体として政治や社会に影響を及ぼす力をもっていたのです。

現在においても、そして将来においても似顔絵は様々なシーンで活用され続けていくでしょう。それは人の「顔」に対する興味は尽きることがなく、「描く人」、「描かれる人」、そしてそれを「見て楽しむ人」がその時代、時代に必ず存在しているのです。

しかしながら残念なことに、似顔絵は絵画の中での人物の絵として認識されているに止まり、似顔絵には人を描くための独特な技法や技能があるといった認識はなく、似顔絵文化に対する社会的認識や評価も決して高くないのが現状です。

これは、大勢の似顔絵愛好家が存在しているにも関わらず社会的な活動や発言をする組織が無く、自らの活動や存在意義を主張することができていないことにも一因があるのかもしれません。

日本似顔絵協会の会員制度の立ち上げは、似顔絵の社会的評価の向上と似顔絵文化の振興に必ずや寄与するものとして確信いたしております。